【四国地方】生ごみ処理機の補助金ランキング|上限額は8倍、導入率は香川82%・高知41%の差
香川・徳島・愛媛・高知の補助金制度を徹底比較。電気式処理機の上限額1位はまんのう町・神山町・勝浦町・八幡浜市・安芸市・宿毛市・中土佐町の40,000円、最低は高知県土佐町の5,000円。県別導入率は香川82.4%〜高知41.2%まで2倍の差があります。
この記事の内容
四国地方の補助金事情は「上限額8倍・導入率2倍」の差
四国地方(香川・徳島・愛媛・高知)の4県・95自治体の補助金制度を調べると、自治体ごとの差がはっきり見えてきます。
電気式生ごみ処理機の補助上限額は、もっとも高い40,000円(7自治体が同額)からもっとも低い5,000円(高知県土佐町)まで8倍の差。さらに「補助制度があるかどうか」自体も、香川県82.4%に対して高知県41.2%と約2倍の差があります。
この記事では、補助金額のランキング・県別の導入率・申請方法の傾向・過去に廃止・縮小された制度まで、四国地方全体を横断して比較します。
電気式生ごみ処理機 補助金額ランキング
まずは「電気式生ごみ処理機」を対象にした補助の上限額ランキングです。
TOP(上限額が高い自治体・同額7件)
| 自治体 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 香川県 まんのう町 | 1/2 | 40,000円 |
| 徳島県 神山町 | 1/2 | 40,000円(2基まで) |
| 徳島県 勝浦町 | 2/3 | 40,000円 |
| 愛媛県 八幡浜市 | 1/2 | 40,000円 |
| 高知県 安芸市 | 1/2 | 40,000円 |
| 高知県 宿毛市 | 1/2 | 40,000円 |
| 高知県 中土佐町 | 1/2 | 40,000円 |
四国地方トップは40,000円で、4県すべてに同額の自治体があります。補助率2/3の勝浦町なら、6万円の処理機を購入すればちょうど上限の4万円が補助される計算。1/2の自治体でも、8万円の処理機なら満額の4万円が戻ります。
なお徳島県阿波市は令和7年4月1日〜令和10年3月31日の期間限定で4/5・上限40,000円に拡充されています(期間後は1/2・上限30,000円に戻るため、詳しくは阿波市の記事で確認してください)。
BOTTOM5(上限額が低い自治体)
| 順位 | 自治体 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 高知県 土佐町 | 1/2 | 5,000円 |
| 2 | 愛媛県 松山市 | 1/2 | 10,000円 |
| 2 | 愛媛県 東温市 | 1/2 | 10,000円 |
| 4 | 高知県 黒潮町 | 30% | 15,000円 |
| 5 | 愛媛県 四国中央市 | 1/2 | 16,000円 |
最高額(40,000円)と最低額(土佐町の5,000円)では8倍の差があります。電気式の処理機本体は2万円〜6万円台が多いため、上限額が低い自治体では「補助があっても本体価格の一部しかカバーされない」点を踏まえて検討するのが現実的です。
なお、徳島県東みよし町は電気式生ごみ処理機が補助の対象外(コンポスト容器のみ補助)という珍しいケースなので、ランキングからは除外しています。
生ごみ処理容器(コンポスト等) 補助金額ランキング
電気式とは別枠で、コンポストやEMぼかし容器などの「生ごみ処理容器」にも補助があります。こちらは上限額の水準が電気式とまったく異なります。
TOP5(上限額が高い自治体)
| 順位 | 自治体 | 対象・補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 香川県 直島町 | 離島地区・300L以上・1/2 | 9,000円 |
| 2 | 香川県 直島町 | 離島地区・200〜300L・1/2 | 7,000円 |
| 3 | 高知県 安芸市 | 2基まで・2/3 | 8,000円 |
| 3 | 高知県 芸西村 | 2基まで・2/3 | 8,000円 |
| 3 | 香川県 善通寺市 | 2基まで・1/2 | 8,000円 |
BOTTOM5(上限額が低い自治体)
| 順位 | 自治体 | 対象・補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 徳島県 神山町 | EMぼかし・1/2 | 150円 |
| 2 | 香川県 東かがわ市 | EM容器・1/2 | 750円 |
| 3 | 高知県 香美市 | EMぼかし・2基・1/2 | 1,000円 |
| 3 | 徳島県 松茂町 / 北島町 | コンポスト用基材 | 1,000円 |
| 5 | 愛媛県 内子町 | 水切り容器・2個・1/2 | 1,000円 |
コンポスト・容器系の上限額は電気式と比べて1桁小さく、TOPでも1万円未満です。電気式の購入をためらっている人にとっては「まずは試してみる」入口として使いやすい補助といえます。
県別の補助制度導入率|香川82.4% vs 高知41.2%
四国4県について、「補助制度がある自治体数 ÷ 全自治体数」で導入率を出すと、以下のようになります。
| 県 | 制度がある自治体数 | 全自治体数 | 導入率 |
|---|---|---|---|
| 香川県 | 14 | 17 | 82.4% |
| 愛媛県 | 16 | 20 | 80.0% |
| 徳島県 | 17 | 24 | 70.8% |
| 高知県 | 14 | 34 | 41.2% |
| 四国地方全体 | 61 | 95 | 64.2% |
四国地方全体では約3分の2(64.2%)の自治体に制度がありますが、県別に見ると香川82.4%から高知41.2%まで約2倍の差があります。
香川県・愛媛県は8割前後の自治体に制度があり、「補助があるのが普通」という地域です。
一方、高知県は自治体数自体が34と四国で最も多く、人口の少ない町村が多いこともあって導入率が4割台にとどまっています。高知県に住んでいても、安芸市・宿毛市・中土佐町のように補助上限40,000円のトップクラスの自治体もあるため、「県の数字=自分の自治体」とは限らない点には注意してください。
申請タイプの割合|四国全体では半数以上が「購入後申請」でOK
補助金の申請方法には、大きく2タイプがあります。
- 購入後申請: 先に処理機を購入してから、領収書などを添えて申請する
- 購入前申請: 先に交付申請を行い、市から届く「買ってOK」のお知らせ(交付決定通知書)を受けてから購入する
手間が少ないのは「購入後申請」です。四国地方の制度がある61自治体について集計すると、次のようになりました。
| 県 | 制度がある自治体数 | 購入前申請必須 | 購入後申請でOK | 購入前申請の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 香川県 | 14 | 4 | 10 | 28.6% |
| 徳島県 | 17 | 7 | 10 | 41.2% |
| 愛媛県 | 16 | 8 | 8 | 50.0% |
| 高知県 | 14 | 8 | 6 | 57.1% |
| 四国地方全体 | 61 | 27 | 34 | 44.3% |
四国全体では55.7%が購入後申請でOKです。「先に買ってから申請しよう」という感覚で動いても問題ない自治体が半数以上ということになります。
特に香川県は購入前申請が必須なのが14自治体中4自治体だけで、申請のしやすさという点では四国でもっとも軽い県です。
購入前申請が必要な自治体に共通する特徴
購入前申請が必須の27自治体には、次のような共通点があります。
- 「先に購入すると補助対象外」と明示されている — 直島町・琴平町・徳島市・松茂町・北島町・藍住町・松山市・新居浜市・いの町など多数。交付決定前に購入してしまうと、補助が受けられません。
- 見積書・カタログの事前提出が必要 — 三好市・まんのう町・四国中央市・宿毛市・奈半利町・中土佐町・いの町・仁淀川町などでは、購入前に見積書やカタログで対象機種・金額を示す必要があります。
- 指定販売店・町内店舗での購入が条件 — いの町(指定9店舗)・仁淀川町・中土佐町・松山市(指定販売業者のみ)・松茂町など、購入前申請+購入先指定がセットになっているケースが目立ちます。
これらの自治体で補助を使いたい場合は、「購入を決める前に、まず自治体の窓口に連絡する」のが鉄則です。
過去に廃止・縮小・期限付きになった補助制度|「いつまで続くか分からない」前提で
四国地方には、過去に補助制度を実施していたものの現在は廃止・終了している自治体や、予算上限・期限付き条項がある自治体もあります。
| 自治体 | 内容 |
|---|---|
| 香川県 高松市 | 「生ごみ処理機等購入補助」は令和2年3月31日をもって終了。代替として段ボールコンポストの講習会を実施 |
| 香川県 三豊市 | 合併前から各町で実施していた補助事業が、生ごみ減量化の意識浸透により目的達成として令和4年度末で終了 |
| 香川県 多度津町 | 電気式は令和7年度予算額に達し受付を一時中止中。令和8年4月1日より再開予定 |
| 徳島県 阿波市 | 令和7年4月1日〜令和10年3月31日は4/5・上限40,000円の期間限定拡充 |
| 徳島県 徳島市 | 年間80台の予算枠があり、令和8年度はすでに上限に達してキャンセル待ち受付中 |
| 徳島県 藍住町 | 令和8年度予算上限に達した場合、受付終了の記載あり |
| 愛媛県 西予市 | 令和5年3月に生ごみ処理機設置補助金が終了。現在は家庭向け購入補助なし |
| 愛媛県 鬼北町 | 予定数量に達し次第終了。購入前に残数確認を推奨 |
| 高知県 香南市 | 令和8年度で制度終了予定。2026年5月25日時点で予算残16,000円のみ |
| 高知県 宿毛市 | 令和8年度分はすでに申請受付終了。令和9年度以降は未確認 |
平成期に廃止された自治体(牟岐町・大月町など)は、当時のごみ減量・堆肥化の普及啓発が一巡し、施策としての役割を終えた「卒業」に近い廃止だった可能性があります。
一方、高松市・三豊市・西予市のように令和に入ってから終了したケースは、目的達成や財政効率を踏まえた見直しという側面が強いと考えられます。
多度津町・徳島市・藍住町・宿毛市・香南市・鬼北町のように「予算上限に達して一時停止」というパターンも目立ちます。制度自体は継続していても、年度の早いうちに予算が尽きてしまう可能性があるということです。
どちらにしても、利用者の立場で重要なのは「補助制度は永続的ではない」という事実です。阿波市のように「いつまで」という拡充期間が要綱に明記されている自治体もあります。今、補助制度がある自治体に住んでいる人は、検討中の購入を先延ばしにしすぎず、予算が残っているうちに動くのが安全です。
各県の詳細記事
四国地方全体の制度概況や瀬戸内エリアの文脈は「【中国・四国】生ごみ処理機の補助金まとめ」も参照してください。